村上春樹「正論原理主義、怖い」発言で、イスラム、アラブへの偏見を露呈。

村上春樹の「僕はなぜエルサレムに行ったのか」というインタビュー記事が、今日発売の「文芸春秋」4月号に掲載されているそうだ。

こちらのブログでその話を知った。

「正論原理主義」などという醜悪な表現が卑しくも小説家の口から]


そのインタビューのなかで村上春樹は、「ネット空間にはびこる正論原理主義を怖いと思う」と語っているという。

<朝日新聞> 2009年3月9日12時29分
村上春樹さんがエルサレムに行った理由 誌上で告白
http://www.asahi.com/culture/update/0308/TKY200903080140.html

ウェブを中心に受賞辞退を求める動きもあったが、パレスチナで起きていることへ関心を集めた点で「有意義」な問題提起だったと見る。他方、「ネット空間にはびこる正論原理主義を怖いと思う」とも語っている。


しかし、この問題を、「原理主義」などというイスラム、アラブに対する偏見にまみれた用語に例えるのは、文学者としてずいぶん無神経な行為ではないか。パレスチナの「卵」たちが「イスラム原理主義」というレッテルを貼られて殺されていることを、彼はどう思っているのか。


村上春樹は、自らの立ち位置を無意識のうちに露呈してしまったように思う。